トップページ > 協会概要(ごあいさつ)
ごあいさつ
かごマット工法技術推進協会は1995年設立以来、20数年にわたり河川護岸工に関する技術の研究・開発等を通じて、自然環境の保全等に対応した多自然型護岸工法を推進してまいりました。
かごマット工法は、「連続マット状の鉄線性のかご構造で地盤変形等に順応できる柔軟な構造とする」と国の技術基準(平成21年)が明示しております。即ち、じゃかご工、ふとんかご工、かご枠工との違いを明確にしています。
かごマット工法は、1987年頃に官民共同の形式で開発された恒久護岸工法で、現在では多自然型で柔軟性をもった越流にも強い工法として、国及び都道府県ご当局の高い評価を得ております。
国土交通省においては 1994年「鉄線籠型護岸の設計・施工技術基準」(案)を制定し、かごマット護岸工法に対する統制された技術基準を公開されました。(以後2001年、2004年、2009年に改訂)
このように、かごマット工法は、官民の技術協力による総合成果として20年余の経歴を持った工法であり、わが国独自の技術統制された河川護岸工法です。
かごマット護岸工法には、河川の規模に適応した工法として、「平張り式」と「多段積み式」の構造形式があります。
また、かごマット護岸工法は、工事中の安全及び親水のための安全に対応した滑りにくいかごマット、河口及び海岸域で使用できる塩水や酸性水に強い被覆線を使用したかごマットなどの技術開発を行うとともに、近年は河川の魚やウナギの育成域を確保及び補助する用途にも利用できるかごマットの研究も進んでおります。
当協会としても、国の技術基準を正しく理解し、工法技術の進展に寄与するとともに組織的機能により安定供給が出来る体制を整えております。
このような経歴と実績を持つ当協会をご理解頂き、今後ともご高配、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
かごマット工法技術推進協会
会長 小齊 至