かごマット工法技術推進協会
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工法のQ&A

Q.42 多段積み護岸における,格段の重ね幅を決める方法について教えて下さい。

一般的には50cm 以上とされています。


【解説】

多段積みの1 段のかご厚は50cm と一応固定されていますので,積上げ高さに対して安定上必要なかご幅は,土圧や地耐力等による安定計算によって求まられます。しかし,施工性等を考慮して,かご幅の最小値を1 m としています。
従って,のり勾配1:0.5 の場合では,かご幅が1 m となりますので,「格段の重ね幅」は75cm となります。
しかし,のり勾配1:1 という緩い勾配になると,かごマット構造に対しては,土圧による推力がほとんど作用しなくなり,安定計算が必要なくなりますので,積み重ねる場合 の「重ね幅」の制限が必要となってくるのです。
そこで,緩い勾配における多段積みの格段の重ね幅については,吸出し防止,1 段ごとの安定等を考慮して,一般的には「50cm 以上」とされています。