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工法のQ&A
Q.05 かごマット護岸が「川にやさしい工法」であるとはどういうことですか。
流水がかごマットの内部も流れるので,護岸付近の流勢をやわらげることになり,かごマットの前面の洗堀や対岸への反射流等をやわらげる効果となるので,「川にやさしい工法」となるのです。
【解説】
(1)かごマット護岸は,多孔性構造のために,流水がかごマットの内部も流れるので,外と内の流れが緩衝することによって,次の効果が発生します。
(イ)流れの反射作業をやわらげるので,対岸や下流の施設への流れの影響をやわらげることになります。特に,中小河川での効果が期待されています。
(ロ)流水によって起こる護岸前面の「洗掘現象」等が,空隙の少ないコンクリート護岸等より起こりにくいので護岸の安定性が高くなります。
(2)河岸の地盤と流水の接触面を,完全に被覆(コンクリート護岸等)しないので,「川の生態系を阻害しない構造」といえます(川と土のふれ合いを確保)。